水道の給水方式2つ。受水槽式と直結式とは?

こんにちは。ゆんです。

北海道で不動産投資をしており、現在40室を運用しています。


銀行の融資担当者さんから「築古を購入するために役立つ知識なので、水道管について調べてみたらどうか」と言われたので、ちょっとずつ調べることにしました。


今回は、水道の給水方式についてまとめたいと思います。

まとめると、以下のようになります。


水道水の届け方には、2種類あって、「直結式給水」と「受水槽式給水」の2つ。直結のほうが、一回水をためる受水槽式より、清掃コストなどがかからなくて、安上がり。

直結式給水

配水管の圧力やポンプを利用して水道水を直接とどける方法。

  • 受水槽のスペースがいらない
  • 受水槽より衛生面で有利
  • 停電時でも給水できる

というメリットがあるそうです。

直結式給水には、さらにこまかく分けると直圧と加圧の2種類があって、建物の高さによって使い分けられます。

www.city.sapporo.jp より引用

1. 直結 直圧 方式:

おもに5階までの建物で使われる。水圧だけで各部屋の蛇口まで水を届ける。

2. 直結 加圧(増圧) 方式:

おもに10階までの建物で使われる。階数が高いので、水圧だけでは不足するため、ブースターポンプという機械をとりつけ、水を届ける

つぎにもうひとつの給水方式である受水槽式給水についてまとめます。

受水槽式給水

いったん受水槽に貯めてから、ポンプで各部屋に水道水を届ける方法です。

※ 受水槽式は、貯水槽式ともよばれたりするようです。

▼受水槽の見た目の例。

ssl.fcservice.co.jp より画像引用

デメリットとしては、

  • 清掃や水質検査など費用がかかる
  • スペースをとる

メリットとしては、

  • 受水槽にある水がたまっているので、断水時でもある程度水が確保できる
  • ポンプにより給水圧力と水量を一定に保てる

などがあるらしいです。

そして、水道法施行規則第55条により受水槽は1年以内ごとに必ず1回清掃することが義務付けられているそうです。

受水槽式も、直結式と同じように主に2種類あって、ポンプ直送方式と高架水槽方式に分かれます。

1. ポンプ直送式

貯水槽にためた水を、使っている水の量に応じてポンプの運転する台数の変更や回転の制御により給水する方法。

http://www.allquicksv.com/ より画像引用

2. 高架水槽方式

貯水槽にためた水を、揚水ポンプで高層水槽に組み上げて、自然に落ちる力で各部屋に給水する方法です。

▼高架水槽のイメージ

cvs7.jp より画像引用

www.city.sapporo.jp より引用

水質を保つために高架水槽と受水槽の清掃を定期的におこなう必要があるようです。

ググったところ、受水槽の洗浄費用は3万〜6万くらい、高架水槽の洗浄費用は8000円〜4万くらいでした。

▼ある会社の清掃費用の例

受水槽洗浄料金
〜3トン30,000円
4トン32,000円
5トン34,000円
6トン36,000円
7トン38,000円
8トン40,000円
9トン42,000円
10トン44,000円
以後1トン当たり2,000円加算
15トン54,000円
20トン64,000円
高架水槽料金
〜3トン8,000円
4トン10,000円
5トン12,000円
6トン14,000円
7トン16,000円
8トン18,000円
9トン20,000円
10トン22,000円
以後1トン当たり2,000円加算
15トン32,000円
20トン42,000円

また、楽待の記事によると、老朽化した高架水槽のある物件を買った場合、

  • 屋上高架水槽交換時のクレーン費用
  • 新品貯水槽本体代
  • 既存の貯水槽の撤去費用
  • 作業工賃

合計で28万円、揚水ポンプの交換も含めると55万ほどだったそうです。

参考:築古物件に潜む「貯水槽問題」、どう対応する?(不動産投資の楽待)

受水槽から直結給水への交換

受水槽には直結より運営コストがかかるため、受水槽をなくして切り替えることもあるそうです。

その物件が直結給水方式に対応できる高さ・階数なのかは、水道局に確認すればわかるようです。

工事費は3階までなら〜100万程度、4階以上になると200万程度とのことでした。

参考: 受水槽の管理について|ファミリーエージェント アパート投資専門

以上、水道の吸水方式についてまとめでした。

参考になれば幸いです。